超音波検査
検査できる部位
当院ではCanon Aplio a Verifiaを導入し以下の部位のエコーを行っています。
(心臓エコーは月1回。甲状腺エコーは随時行っておりますが、月曜日と水曜日の午前は、専門医がエコーを行います。当日検査希望の方はお問い合わせください。)
腹部エコーご希望の方は、午前診察の場合は朝食抜き、午後診察の場合朝食は、午前8時頃までに食べていただき、昼食抜きで来院ください。
頸動脈
血管の壁の厚さやプラーク(コレステロールなどが壁に付着した塊)の評価など動脈硬化の有無や程度を検査します。
動脈硬化は自覚症状がありませんが、無治療であると突然、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたりすることがあります。
糖尿病、高血圧、高脂血症、メタボリックシンドロームの方は、男性は40代から女性は50代からを目安に血管の状態チェックしてみましょう。
甲状腺
甲状腺の病気は全国で約500万人いるといわれており、20~50歳代の女性に多い病気です。
甲状腺機能が低下するとだるい、便秘がひどい、体重が増加するなどの症状が現れ、時にうつ病や更年期障害と誤って診断される場合もあります。
甲状腺機能が亢進すると、動悸、体重減少、むくみ、手の震え、下痢などがおこることがあります。
また甲状腺機能に異常があると生理不順、不妊症、肝機能障害を引き起こすこともあります。
このような症状がある方は甲状腺機能の採血をして、必要に応じてエコーで検査をします。
喉仏のやや下が腫れぼったいと感じたり、健診で甲状腺腫大を指摘された方は甲状腺エコーをおすすめします。
腹部
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、消化管(胃や大腸など)を調べることができます。
糖尿病のある方の癌による死亡リスクは2割程高いといわれており、定期的に腹部エコーで検査することをおすすめします。
各々の臓器で発見されることが多い病気を以下に示します。
※検査当日は絶食が望ましいです。詳しくはお問い合わせください。
肝臓 | 肝臓癌(B型肝炎、C型肝炎にかかったことがある方は、通常よりも癌の発生率が高くなります。また最近は脂肪肝からの癌の発生も増えてきています。)、 胆管癌、良性腫瘍、膿瘍(膿の貯まりができることで熱の原因となることがあります。) |
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胆嚢 | 胆石、胆嚢ポリープ、胆嚢腺筋症(胆嚢の壁が厚くなる病気です。)、胆嚢癌 胆嚢の疾患は、単純CTと比べるとエコーの方が評価しやすい場合があります。 |
膵臓 | 膵炎、膵癌、膵臓嚢胞性疾患(膵臓に水たまりのような成分ができており、特に癌と区別をつけるべきものがあります。) 糖尿病が急激に悪化した方は、膵臓の疾患が隠れていることもあり、検査をおすすめします。 |
腎臓 | 腎結石(肋骨の下の方の背部が痛い方は、結石が原因のこともあります。)、 腎臓癌 |
膀胱 | 膀胱結石、膀胱癌(尿検査やご自分で血尿がある方は、検査をしてみましょう。) |
前立腺 | 前立線肥大(中年以降の男性の方で頻尿に困っているという症状がある方には、前立腺肥大があることがあり、検査をおすすめしています。肥大があるかどうかで内服薬の種類が変わってきます。)、 前立腺癌 |
子宮 | 子宮筋腫(女性の貧血の原因となることがあります。月経量が多く、貧血を指摘された方は検査を一度うけてみましょう)、 子宮癌 |
卵巣 | 卵巣良性腫瘍、卵巣癌 |
心臓
動悸、胸が苦しい、息切れがある、夜間の咳がひどい、足がむくむなどの症状がある方、学校健診で心雑音や心電図異常を指摘された方、健診、人間ドックで心雑音を指摘された方、胸部レントゲンにて心拡大を指摘された方。
このような方々には心臓のエコーをおすすめしています。
下肢動静脈
足のむくみ、腫れ、痛み、熱感がある方は足の静脈に血栓ができてないかをチェックしてみましょう。
足の痛み、冷感、しびれがあり長距離歩行できない方、動脈硬化の検査(ABIやCAVI)で異常値であった方は足の動脈に狭いところや、血栓がないかチェックしてみましょう。
CT検査
当日 検査可能
検査の特長
当院ではCanon Aquilion STARTマルチスライス16列CTにて検査をしています。来院当日に検査可能です。
CT検査の特長は以下の通りです。
- 被ばく量が少ない。
- 息どめが困難な方でも、短い時間で撮影ができる。
- 人工関節やペースメーカーなど金属が入っていても、見やすい画像を構成できる。
- 動いてしまう方は、通常は画像が見にくくなりますが、動きを抑えた画像を構成できる。
検査できる部位
頭部
- 脳梗塞を疑う(手足が思うように動かない、突然しびれがでてきた、いつもより話にくいなどの症状がある方)
- 頭を打った(打った直後に血種ができる方もいますが、頭を打って1、2か月後に血種が明らかになってくる方もいます。この場合は突然物忘れがひどくなった、頭痛がする、歩きにくい、手足に力が入りにくいなどの症状が出ることがあります。)
- 認知症でないか心配している、家族から見ると突然性格が変わって脳を調べたい。
胸部
- 健診で胸部レントゲン異常を指摘された方。
- 咳が長く続いている方。まずは胸部レントゲンを撮影しますが、肺炎や肺の腫瘤を疑う場合など更なる精査が必要な場合、CTにて精査します。
- 原因不明の発熱が続いている場合は、胸部レントゲンでわかりにくい肺炎などを、CT撮影によって診断することができる場合もあります。
腹部
診断する疾患は腹部エコーを参照ください。
症状や部位によって腹部エコーかCTか、どちらで検査するかを判断します。
皮下脂肪が厚い方はエコーで診断しにくいため、CTをおすすめする場合もあります。
小さな尿路結石や小腸・大腸の全体像を把握する時にエコーよりCTが有用な場合もあります。
大腸カメラをするのは不安がある方やご高齢の方は、まずは苦痛のないCTで病態を把握してみましょう。
※検査当日は絶食が望ましいです。詳しくはお問い合わせください。
心電図・胸部レントゲン
呼吸機能検査
このような人におすすめします
- 夜間や明け方に咳が止まらない
- 息切れがする
- 乾いた咳がでる
24時間ホルター心電図
このような人におすすめします
- 動悸がする
- 意識が一瞬なくなったような気がする
- 脈がとぶような気がする
- 朝方や運動時など胸の違和感がある(ただし緊急を要する症状であれば総合病院へ紹介します)
- 自宅の血圧計で測ったら脈がとても速かった
眼底検査
血管の走行を見ることで、高血圧、糖尿病の血管への影響や動脈硬化の有無などを知ることができます。
当院は内科であるため、散瞳せずに観察します。
異常所見があった場合、糖尿病のコントロールが不良の方は、眼科へご紹介させていただきます。
このような人におすすめします
- 糖尿病
- 高血圧を治療中の方
血圧脈波検査
(ABI)
タバコを長年吸われている方は、足先の血管が詰まり、しびれ、痛みや色の悪さを引き起こすことがあり、このような症状がある場合、血管の詰まり具合の評価をしてみましょう。
また動脈硬化がすすむと、心筋梗塞や脳梗塞などの生活に支障が及ぶ病気を引き起こす可能性もあり、定期的に検査し血圧やコレステロール値などを適切に保つことが重要です。
このような人におすすめします
- タバコを吸う
- 足の色が悪い
- 少し歩くと足が痛くて歩けない
- 糖尿病
- 高血圧
- 高脂血症で治療中をしている方
骨塩定量検査
(DEXA法による検査)
この検査方法は、精度が一番高いといわれています。
骨粗鬆症の約3/4程度は女性です。
女性ホルモンが低下してくると骨量が低下してくるため、閉経を迎えた頃に一度骨密度を計測してみましょう。
このような人におすすめします
- 骨折したことがある
- 背中や腰が曲がってきて背が縮んできた
- 腰痛がひどい
睡眠時
ポリソムノグラフィー
検査
自宅でもできる簡易検査を当院でも行います。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度か呼吸がとまったり浅くなる病気です。
いびきがひどく、時々呼吸がとまっているような気がすると指摘されたことはありませんか?そのような方は一度検査を受けてみましょう。
このような人におすすめします
- いびきがひどいと指摘される
- 日中の眠気が強い
- 夜間息苦しくなって目が覚める
CPAP
(睡眠時無呼吸症候群治療機器)
在宅酸素療法
下記血液ガス検査を行い、適切な酸素量を調節していきます。
血液ガス検査
低周波治療機器
このような人におすすめします
- 五十肩
- 腰痛
- 膝の痛み
- 座骨神経痛のある方